どんな人が鑑定士なのか


 宝石の鑑定士の国家資格は現在ありませんが、米国宝石学会のGGを日本では鑑定士とマスコミは表現しています。
しかし学校での実技と筆記をパスして半年勉強した人が宝石の鑑定士になれるはずもないのです。

鑑定団の中島誠之助氏が鑑定人と認められているのは、長期にわたる経験と子供のころからの焼き物の世界に慣れひたしんできた為と思われます、焼き物の学校で勉強をしたわけではないのです。
もうひとつ重要なことは焼き物を自分自身で売り買いしてきたこと、自分の資金で命をかけてきた人だけが鑑定眼を養えるのです。

よって全ての宝石の価値を即鑑定できる、鑑定士と言われる人は世の中に数人しかいないと考えてもよいでしょう。
宝石の採れる原産地で仕入れの経験がありそしてなおかつ、パール業界・ダイヤモンド業界・カラーストーン業界に精通している人はそう多くないからです。
真珠の鑑定が出来てもダイヤモンドは鑑定できないと言うことになるからです。

ある商社がビルマルビーの販売をするにあたり、ある鑑定機関に現地での仕入れ鑑定の依頼をしたところ、「出来ません」と断ったそうです。
それは無理のないことで、大量のルビーを見て瞬間的に価値を判断し、数千万円単位の宝石を仕入れるにはリスクが伴うからです、
鑑定書を書くことが出来ても、仕入れの為の鑑定は出来なかったのです。

そしてもうひとつその製品の加工技術がどのくらいのレベルか鑑定するには相当の経験が必要なのです。

結論を申し上げれば、鑑定士それは宮本武蔵級の人で、お城の指南役クラスでは無理ということです。
この意味をご理解していただけたら嬉しいのですが。

藤原 斎

トプカプのエメラルド入り短剣(トプカプ宮殿博物館所蔵)